本日の金相場プラチナ相場

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NYプラチナのさらなる下落余地

NYプラチナのさらなる下落余地

米中関税合戦でこれまで賦課してきた追加関税を段階的に撤回することで合意した、との中国側の発表を受けてリスクオンの流れが強まった週。
米国側も一部はこれを認める見解を示し、トランプ大統領は否定発言、ホワイトハウス内部でも反対意見もあるとの報道なども交錯するものの、市場反応としては好感する向きが大勢となり、米株は過去最高値を更新し、安全資産としての金は売られて急落。プラチナもこれに連動する格好で急落しています。

NYプラチナは5月30日安値755.7ドルから、9月5日高値1000.8ドルまで、212.5ドル上昇し、今回の急落で半値戻し(894.6ドル)を達成。
ゆるやかに上昇を続ける90日移動平均線にサポートされる可能性もあり、いったん下げ止まるのにも都合の良い水準、とも言えそうです。

しかし、6月以降下値を切り上げてきたサポートラインを現時点で割り込んでいます。
不透明感がつきまとう米中協議の行方についてはこれまでも二転三転してきたものの、今回ばかりは本当に12月に向けて第1段階合意が実現する可能性も否定はできません。
それが実現することになれば、そうなる方向で事態が進行中であることが伝えられるようなら、安全資産への売り圧力はもう一段進行し、金とともにプラチナもさらに売られる展開も想定されそうです。

そうなった場合の下落余地としては、
・5月安値から9月高値までの76.4%戻し=838.5ドル
・11月高値959.9ドルを起点に、9月高値から10月安値までの下落幅125.2ドル分下落した場合の水準=834.7ドル
・8月安値=835.2ドル

現状水準で下げ止まらない場合、NYプラチナは830ドル台辺りまで下落する可能性もありそうです。

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