本日の金相場プラチナ相場

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予防的利下げフェーズ終了、も利上げも見通せずNY金を下支え

予防的利下げフェーズ終了、も利上げも見通せずNY金を下支え

FOMCでは3会合連続の利下げとなり、予防的利下げフェーズの終了も示唆。しかし、利上げ再開が見込まれるような状況でもなく、貿易摩擦の悪影響と先行き不透明感、低インフレも続く状況ではむしろ利下げ再開の可能性も予想されることなどから、月末月初にかけて金は買われました。

4カ月の下値切り上げフェーズと2カ月の上値切り下げフェーズで形成された三角保ち合いを上抜ける形となったNY金、しかし、すぐ上には一目均衡表の雲の上限。これが上値を押さえる形にもなり、保ち合いブレイク後に急加速、という状況にも至らず。

今後のFRBの金融政策への見通しにも不透明感が漂う状況を反映するように、気が付けばNY金も雲のなかで方向感喪失気味の推移が続いています。
FOMC後の米経済指標でも、低インフレとISM製造業景況指数の低迷は金の下値をサポートする一方で、雇用統計は景気減速懸念払拭への好材料となって金の上値を押さえる、強弱混在の状況に。
加えて米中協議の進展と後退がリスク選考と回避の狭間で不安定感を助長します。

年末に向けては、年内据え置き確率90%弱となったFF金利見通しの動向と来年に向けた見通し動向、それらを方向づける経済指標と米中対立の行方に左右されながら、あらたな保ち合い形成へと向かう可能性もありそうです。

雲の上限を突破できれば、今年高値から10月1日安値までの76.4%戻し(1542.3)付近が上限候補にもなりやすく、雲の下限を割り込めば5月以降の上昇幅の38.2%戻し(1452.0)辺りがサポート候補にもなりそうです。

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