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フライング三角保ち合い上抜けトライ失敗、NY金の下値警戒感

フライング三角保ち合い上抜けトライ失敗、NY金の下値警戒感

フライング三角保ち合い上抜けトライ失敗、NY金の下値警戒感

FOMCを目前に控えた週末、1500ドルの大台を回復したNY金は調子に乗ってフライング気味に三角保ち合い上抜けトライへ、そして失敗。
短期トレンドは上向きつつあり、今回のFOMCでも追加利下げの可能性は依然として高く、市場織り込みは90%を超える状態が続いていることをいいことに、少しタイミングを誤った可能性もありそうです。

7月以降ゆるやかに下値を切り上げるサポートラインと、9月以降上値を切り下げるレジスタンスラインとで形成する三角保ち合いは、この10月末にも頂点を迎えるタイミングとなっていました。
いやでも月末のFOMC後にはどちらかへブレイクすることになり、ブレイクした方向へ雲の上下限も突破してそれなりのトレンド形成へ、というシナリオも想定できましたが、今回の上抜けトライ失敗により、雲の上限に跳ね返されて長めの上ヒゲを残し、上値の重さが強調されて下値警戒感が強まる状態にもなってきた可能性もありそうです。

短期トレンドとしては調整局面を終えて反発方向へ、という兆しも見られるものの、遅行線はロウソク足にぶつかって上方向へと跳ね上がることができず、揉み合いから下抜けへ、という状態にもなってきました。

また、今回のFOMCでは今年3回目の利下げを決定した上で、当面は据え置き見通しへ、と利下げ打ち止め観測も台頭し始めています。
CMEフェドウォッチでも10月の利下げは90%以上の織り込みとなってはいますが、12月FOMCではさらにもう一回の追加利下げは20%強にとどまっています。

この月末に追加利下げ決定でも、年末に向けて据え置き観測、利下げ打ち止め観測が強まるようだと上値の重い展開も予想されます。
その場合、一時的には三角保ち合いを再度上抜けしたとしても、雲の上限が超えられずに反落、三角持ち合いは下抜けへ、そして下降チャネル継続へ、というシナリオが意識されることにもなるかもしれません。


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