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強気スタートの2023年NY金、斜行三角保合いで反落警戒感も

強気スタートの2023年NY金、斜行三角保合いで反落警戒感も

2022年秋に1620ドル近辺の安値を3度つけて底打ちしたNY金、トリプルボトムを完成した勢いのまま、上昇トレンドを維持して年末年始を通過。
やや乱高下気味の上下動を繰り返しながら12月は横ばい推移からゆるやかに上昇基調へ、年明けも好調な米雇用指標結果などを受けてドル高の勢いが強まって急反落の場面もあったものの、12月雇用統計では賃金上昇率が想定以上に鈍化したことを受けて流れが逆転。急反発となったNY金はこの週末に1870ドル台まで上昇。

結果的にトリプルボトムの値幅分上昇した場合の水準1850ドル台にしっかり到達し、11月前半の急騰値幅を11月23日安値(1719.0)を起点にN計算値を適用した場合の水準、1890ドル台も射程圏内に。
値幅的にも2022年高値(2078.8)から安値(1618.3)の38.2%戻し(1794.2)をサポートに、半値戻し(1848.6)も達成。次の節目となる61.8%戻し(1902.9)をトライするタイミングも、そう遠くない時期に訪れる可能性も。

インフレ鈍化と利上げ打ち止めとその見通し、そしてリセッション動向と金融政策緩和への転換見通しなどが今年の主要テーマとなるなかで、NY金にとって中長期的にはサポートされやすい状況が予想されるものの、問題はそのタイミング。早期にインフレ収束見通しが強まるか、もしくは予想以上に長期化するか、その思惑が二転三転することで一喜一憂する相場展開となることも想定されそうです。
昨年11月初旬に底打ちして急騰、一目均衡表の雲を上抜けて強気相場入りしたNY金は、11月後半からは斜行三角保合いを形成しての上昇トレンドが続きます。
2023年序盤も上下動を繰り返しながら、徐々に水準を切り上げる展開も予想される反面、短中期的には急反落警戒感も漂います。
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