本日の金相場プラチナ相場

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シルバーウィーク前、PtはVWショック後の平均価格との攻防

シルバーウィーク前、PtはVWショック後の平均価格との攻防

国内ではシルバーウィークとも呼ばれる9月の連休前の時期、NYプラチナはコロナショック時の安値(562.0)から今年2月高値(1348.2)までの半値戻し(955.1)との攻防状態となってきました。
NYプラチナはこの週末、安値では一時942.7ドルまで下げ、NY終値では956.5ドル。
終値では週足・一目均衡表の雲の下限(955.1)にサポートされ、安値では312週移動平均線(941.4)にも支えられた形にもなっています。

312週移動平均は6年間の平均。
6年前、2015年9月のシルバーウィークの時には、ドイツのフォルクスワーゲンVW)社によるディーゼル車での排ガス不正が発覚。いわゆるVWショックとなってプラチナ価格は急落。11月にかけて830ドル割れ、翌2016年1月には810ドル近辺まで下げてリーマン・ショック以来の安値となりました。
なお、その後もプラチナ価格の安値更新は続き、2018年には800ドル割れ、そして2020年3月のコロナショックではリーマン後の安値を更新して(2003年以降の)大底をつけることに。

VWショックで急落して以降の安値低迷期となった6年間の平均価格が941.4ドル。NYプラチナは今、歴史的水準との攻防状態となっています。

紆余曲折しながらもコロナ後の経済急回復が進行するなか、自動車産業の急回復も半導体不足の影響で失速。この煽りを受けて近年急騰していたパラジウム価格も急反落。コロナ後の安値1300ドル台から今年春の高値3000ドル超までの半値戻しとなる2200ドル近辺を割り込んで2100ドル付近まで下落してきました。

FRBの金融政策転換が意識され、このところ軟調気味に推移するNY金にも連れる形となり、NYプラチナも半値戻し(955.1)から6年平均(941.4)を維持できなくなるようだと、61.8%戻し(862.3)辺りまで、800ドル台後半が意識されそうです。

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