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三角保ち合い上抜け後のE計算値、NY金は1690ドル台で頭打ち?

三角保ち合い上抜け後のE計算値、NY金は1690ドル台で頭打ち?

コロナショックで世界的な景気後退懸念も高まり、FRB金融危機以来の緊急利下げ。米10年債利回りの低下は止まらず、史上初めて1%を割れて0.7%台へ。
0.5%の緊急利下げでもさらなる追加利下げ観測はとまらず、市場では3月FOMCでさらに0.75%の追加利下げも織り込み進行中。
新型コロナウイルスの感染拡大が終息方向へと向い始めるのが早いか、FRBが再びゼロ金利に戻って本格的QEを再開するのが先か、微妙な状況にもなってきました。

1週間前に高値から急反落となっていたNY金は、三角保ち合い下限でサポートされて再び上値トライ、週末には2月末の高値をわずかに上回り、再び1690ドル台まで急騰。
2週間の乱高下で1690ドル台の高値を2度、それも長めの上ヒゲでつけたことから、チャート形状的には失速感も漂います。

年初の1月3日安値1530.4ドルと、1月8日高値1613.8ドルを起点とする三角保ち合いを上抜けたNY金の、算出可能な上値目安水準をE計算値で推測。
三角保ち合いの上下の起点の値幅=82.9ドル。
1月8日高値1613.8ドル+82.9ドル=1696.2ドル

20日移動平均+2.5%乖離ラインを突き抜けて2度、1690ドルまで上昇したことから、短期的にはこの水準でいったん頭打ちとなる可能性も少なくはないかもしれません。
ただし、少しの時間があれば20日移動平均線も+2.5%乖離ラインも、価格水準に追いついてくることにもなります。

昨年夏以降、年末までの三角保ち合い上抜けからの上値目安をE計算値で算出すると、
8月1日安値1412.1ドルから9月4日高値1566.2ドルまでの上昇値幅=154.1ドル。
9月4日高値1566.2ドル+154.1ドル=1720.3ドル

少し時間をかければ、1700ドルの大台突破の可能性はありそうで、2011年9月の過去最高値から2015年安値までの76.4%戻しとなる1716.4ドル達成も可能な範囲、ということにもなりそうです。

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