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NY金の高値再トライ、76.4%戻し?それとも150%戻し?

NY金の高値再トライ、76.4%戻し?それとも150%戻し?

年初には米イラン対立、2月にかけては中国発の新型コロナウイルスの感染拡大による警戒感も高まる状態となって市場のリスク要因に。
NY金は年初の急騰でつけた1月8日高値1613.3ドルがピークとなり、直後の急反落でつけた1月14日安値1536.4ドルをボトム(厳密には1月3日安値1530.4ドルを起点)として、年初の三角保ち合いを形成しつつあります。

2月3日の反発局面ピークでは1598.5ドルまで上昇し、1月高値から安値までの76.4%戻し(1595.2ドル)を達成。
その後の急反落では2月5日安値1551.1ドルまで下げて折り返し。
この週末の高値では1587.4ドルまで上昇し、2月高値から安値までの76.4%戻し(1587.3ドル)を達成。
1月高値と2月高値を結ぶライン付近まで上昇したことで、ここで反落となれば、年初から続く三角保ち合いを継続することとなり、76.4%戻しに2度上値を押さえられて高値再トライに失敗する形となります。

三角保ち合いを上抜けて高値再トライへと向かう展開となれば、昨年の三角保ち合い上抜け後の推移も参考になりそうです。
昨年高値は夏場の急騰でつけた9月4日の1566.2ドル。その後は上値を切り下げる調整局面となり、夏以降は下値を切り上げる形にもなり、年末にかけて三角保ち合いを形成しました。
この時、秋以降の安値として11月12日の1446.2ドル。
9月高値から11月安値までの150%戻しとなれば、1626.2ドル。年末年始の急騰局面でつけた今年高値は1613.3ドル。150%戻しにあとわずかの水準まで上昇しました。

現状、短期的には2月高値と2月安値を起点とする小さな三角保ち合いを既に上方ブレイクした形にもなっており、このまま1月以降の抵抗線も突破して一段高となり、2月高安の150%戻しとなれば、1622.2ドル。
昨年後半の三角保ち合いからの上方ブレイクでの150%戻しも同時に達成することにもなります。

NY金は今、76.4%戻しで反落か、150%戻しを目指す展開へと抜け出すか、今年最初の重要な攻防局面を迎えています。

なお、1月高値から安値までの150%戻しとなれば、1651.8ドル。
年初から続く上昇フラッグを下方ブレイクすることがなければ、NY金は今年、そう遠くない時期にも1620ドル台から1650ドル辺りまで水準を切り上げる場面が訪れるかもしれません。

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