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急騰からの巻き戻しとコロナショックで急反落、NY金の下値メド

急騰からの巻き戻しとコロナショックで急反落、NY金の下値メド

年初から続いた三角保ち合いを上抜けて急騰、NY金がつけた高値は1週間前の時点で1652.1ドル。
1650ドルでの達成感も想定され、いったんピークアウトも予想されました。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大懸念と経済への悪影響も警戒され、週明け早々から株安連鎖の流れが続き、過熱感を振り切ってNY金は1690ドル台まで急騰。
7年ぶり高値を更新して1700ドルの大台がチラついたところでようやく失速。1650ドルを超えた分、40ドル余りが行き過ぎだったことを証明するように1650ドル付近まで急速に巻き戻す展開となりました。

そして月末の1週間はウイルスの感染拡大も止まらず、株安連鎖も止まらず、米株は大幅続落が続いて週間の下げ幅がリーマンショック以来となる勢いで売られ続け、さながらコロナショック状態に。遂には売るものがなくなって金も売られて週末にはNY金も急落へ。まさにリーマンショックの時の一端を見るような展開となりました。

FRBの利下げ示唆もあり、週末・月末の時点では1580ドル台へと小反発して終えたNY金。急落でつけた安値1564ドルは年初から続いた三角保ち合い下限にサポートされた格好です。
20日移動平均線+2.5%乖離ラインを上抜けて急騰した分は年初に続いてまたも急速に巻き戻され、今度は20日移動平均線-2.5%乖離ライン付近まで急落した状態。
昨年11月安値1446.2ドルから2月末高値1691.7ドルまでの50%戻し(1569.0)付近にも相当し、いったんは下げ止まる可能性もありそうです。

しかしながら、今回のパニック相場の原因がウイルスの感染動向に由来している以上、そう簡単に市場の不透明感が払拭されるとも思われません。
週末に発表された中国の2月PMIは製造業、サービス業共に急落しており、週明け東京市場でのリスク回避の展開も予想されます。
今後、こういった急速に悪化した指標結果は少なくとも中国では見られ始め、そのうち米国でもその兆しが見られるような事態にでもなれば、さらなるパニック相場となる可能性も否定はできません。

多少、落ち着きを取り戻す状態となって、それでも下げ止まらない場合、短期的には61.8%戻しとなる1540ドル付近から、雲の下限となる1530ドル、さらには年初の1月2日安値で昨年末高値圏でもある1520ドル付近。この辺りは一定のサポート水準として作用する可能性はありそうです。

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