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斜行三角保ち合い下放れ後も三角保ち合い、NY金は高値保ち合いへ

斜行三角保ち合い下放れ後も三角保ち合い、NY金は高値保ち合いへ

4月半ばに7年半ぶり高値をつけたNY金が斜行三角保ち合いを下放れたのが2週間前、3月安値から4月高値までの38.2%戻しから半値戻し程度までの調整も?とも予想されましたが、結果的には38.2%戻し(1659.7)の少し手前、1666.2ドルの安値でとどまって切り返しました。
それでも上値も限定的となり、4月半ばの高値を起点に上値を切り下げ、4月初旬から下値も切り上げ、再び三角保ち合いを形成。

これまでに見たこともないレベルまで悪化した経済指標には目をつぶり、欧州でのロックダウンの段階的解除に向けた動きや、米国での経済活動の順次再開への動き、さらにはワクチン開発動向や治療薬の検証結果情報などにも一喜一憂し、反発基調が続いた欧米株の勢いに押される形で上値を押さえられてきたNY金。
しかし、回復見通しが全く立たない段階の現状で、楽観的に買われ続ける株価への違和感も意識され始め、NY金の下値を支えているようにも見えます。

結果的に高値圏での三角保ち合いを形成してはいるものの、短期的な流れは下方向優勢の状態にあり、もう一段の調整が進行してもおかしくはなさそうです。
その一方で、20日移動平均の上下2.5%乖離幅から上振れて行き過ぎていた状態から、2.5%レンジ内に回帰、足下では-2.5%乖離ラインと一目均衡表の基準線にもサポートされた状態に。

ウイルスと経済活動の回復見通しへの不透明感はまだ続きそうな現状からは、今後20日移動平均線の傾きがゆるやかになり、目先の三角保ち合いが崩れても2.5%乖離ラインのレンジ内で横ばい傾向の保ち合いへとシフトしていくような展開も予想されます。

ただ、4月高値から右肩下がりの抵抗線を超えられない状態が続くようだと、5月には38.2%戻し、6月には50%戻しへ、1600ドル台前半までの調整が進行する可能性も意識されそうです。

1週間後の米雇用統計で極端に悪化した米国の雇用情勢が浮き彫りとなり、危機感が高まるような状況となるか、あるいはロックダウンの順次解除や経済活動再開に向けて支障をきたすような事態が生じるなどした場合には、NY金は調整もそこそこに再び上値を試すような展開も有り得そうです。

4月以降の下値サポートラインを維持する状態が続き、三角保ち合いを今度は上方ブレイクすることにでもなれば、再び右肩上がりの上昇チャネルを形成するようなパターンも考えられます。

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