ある程度市場織り込みも浸透していた9月会合での利下げ開始を、パウエルFRB議長が改めてプッシュした格好にもなったジャクソンホール会合。
ドル安の流れが一段と進行し、最高値更新後の大幅調整の兆しとなっていたNY金も急反発。最高値圏再トライの様相に。
ただし、利下げフェーズ開始がほぼ確実となって時点で、これを原動力としたNY金の買い圧力は大きく後退。今後は利下げフェーズ終了が見えてきた時点で売り圧力へと転換することも想定されるフェーズへ。
もちろん、それ以外で昨今高まる金買い需要、金消費需要や地政学リスク要因、中央銀行需要などによる下支え圧力はもうしばらく継続する可能性も考慮すると、今後はこれまでのような価格急騰フェーズは減速へと向かうことも予想されそうです。
先週予想した短期見通しも既に達成。
7月末安値(2351.9)から8月初旬高値(2522.5)までの上昇値幅(170.6)を、8月5日安値(2403.3)を起点に加算するN計算値=2573.9ドル。
また、過去の上値トライ見通しの水準にもほぼ到達。
1ヵ月前の予想水準にも到達。
概ね2310ドルから2440ドル程度までの高値保ち合い上抜けに伴い、保合い値幅130ドル分、さらに上昇すると、2440+130=2570ドル。
さらに、3ヵ月前の中期見通しの水準も目前。
3月18日安値(2149.2)から4月12日最高値までの上昇値幅(299.6ドル)を5月3日安値を起点に加算するN計算値=2584.8ドル。
月末月初に向けては、9月の0.5%利下げ予想台頭などとなれば2600ドルの大台付近への一段高トライも予想される反面、利下げ開始も慎重ペース予想が優勢となるようなら失速へ、場合によっては2500ドル割れへの調整も。
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