米国のリセッション懸念も高まり、足下では急速に年内利下げ積極論が優勢となりつつあります。
年内、そして来年の利下げペースについては、インフレ鈍化の動向や雇用情勢によって、この先もしばらく一進一退の攻防となるのかもしれません。
ただし半年先、あるいはそれ以上のレンジ、中期見通しとして見た場合には、一定の利下げが進行する可能性は極めて高そうで、それを好感する形でNY金は下支え、もしくは高止まりの状態がもうしばらく続く可能性も高そうに思われます。
ただし、年末にかけて、利下げ見通しがかなり明確化され、利下げ打ち止め時期論も台頭し始めると、先読みして動き始める金市場にとっては下押し材料に。
また、現状の地政学リスクのうち、その一部でも今後、緩和方向へと向かう期待が高まるようなら、これも売り材料にも。
バイイング・クライマックスの象徴ともなりうる斜行三角保合いが頂点に到達する可能性も高まる年末に向けて、そのトレンドが崩れ始める可能性は高まりそうです。
なお、現状でも週足では価格水準上昇に対してRSIやMACDのピークが切り下がる逆行状態となり、既に失速への可能性も示唆する状態。
NY金の失速、反落警戒感が高まる時期は、意外とそう遠くはない、かもしれません。
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