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ウクライナ危機緩和期待で想定されるNY金の短期下値サポート

ウクライナ危機緩和期待で想定されるNY金の短期下値サポート

ウクライナ侵攻が始まって2週間、名ばかりの停戦交渉では何も進展せず、ロシアによる無差別攻撃のような報道も含めて各地での交戦激化の様子が伝えられ、首都キエフを目指すロシア軍も少しづつ前進している様子。西側各国の経済制裁とロシアの報復合戦もエスカレートし、事態終息後にも世界経済が被るダメージは相当な状況にもなりそうで、その警戒感もこれから一段と高まることも想定されそうです。

週明けにはNY原油が一時13年超ぶり高値となる130ドル台へと急騰し、NY金も8日には2020年8月の最高値に急接近、2078.8ドルの高値をつける場面も。
ウクライナ危機で注意すべきNY金の想定可能な高値警戒水準の第1段階、「2021年6月高値(1919.2)から8月安値(1677.9)までの161.8%戻し=2068.3ドル」にいきなり到達し、2番めの「2020年8月の過去最高値=2089.2ドル」付近まで上昇。

それでも週後半にかけては危機感を一定程度は消化する形でリスク回避も若干巻き戻され、乱高下のNY金は週末に2000ドル割れ。
戦争状態長期化も懸念される一方で、事態終息方向への期待も込めてNY金の調整局面がもう一段続くような展開も想定し、NY金の想定可能な短期下値サポートをチェック。

1)1950ドル・・・12月安値から3月高値の38.2%戻し(1954.3)、今週末に下ヒゲでつけた安値(1960.6)近辺など。
2)1920ドル・・・50%戻し(1915.9)、20日移動平均線(1927.7)など。
3)1870ドル・・・61%戻し(1877.5)、2月24日、軍事進行直前につけた安値(1878.6)など。

軍事侵攻がなかった場合でも、インフレ懸念や金融政策引き締めに伴う悪影響などの先行き不透明感などから堅調推移となっていたことから、1870ドル台は当面、強めのサポートとして作用する可能性もありそうです。
むしろ、想定可能な高値警戒水準の2番め、過去最高値再トライを警戒する場面のほうが、先に訪れるかもしれません。

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