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ウクライナ危機で注意すべきNY金の想定可能な高値警戒水準

ウクライナ危機で注意すべきNY金の想定可能な高値警戒水準

ロシアがウクライナへの軍事侵攻を強行した2月24日、それまで1900ドル近辺で推移していたNY金は一時1年1ヵ月ぶり高値となる1976.5ドルまで急騰。
その後もウクライナ各地の主要都市での戦闘状態は続き、1週間以上経過した今週末にはザポロジエ原発の火災、ロシア軍による占拠報道などもあり、リスク回避の流れも継続。この間、ジワジワと水準を切り上げてきたNY金は週末NY終値でも1年半ぶり高値水準となる1960ドル台まで上昇。

年初からインフレヘッジの金買い圧力も強まっていたところに、長期化しかねないとの見方も強まるウクライナ危機という地政学リスクのサポートも加わったNY金は昨年6月高値(1919.2)を大きく上回り、2000ドルの大台ラインも意識される状況にもなってきました。
大台超えとなった場合、今後の状況次第では一時的な急騰局面を含め、さらなる上値トライへと向う可能性も高まりそうです。

インフレヘッジとウクライナ危機が続いた場合に、想定可能なNY金の高値警戒水準は以下のとおり。

1)2021年6月高値(1919.2)から8月安値(1677.9)までの161.8%戻し=1919.2+149.1=2068.3ドル
2)2020年8月の過去最高値=2089.2ドル
3)2021年3月安値(1673.3)と8月安値、6月高値とで形成するダブボトムからの高値=1919ドル+244ドル=2163ドル
4)2020年3月安値(1450.9)から8月最高値までの値幅(638.3)を2021年3月安値(1673.3)を起点に加算するN計算値=2311.6ドル
5)2020年8月最高値から2021年3月安値までの下落幅(415.9)の161.8%戻し=2089.2+257=2346.2ドル

過去最高値を更新する可能性は比較的高いかもしれませんが、2300ドルを超えるような状況は想定したくもなく、そうはならないことを願うばかりです。

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