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薄氷を踏むNY金、保ち合い維持で12月FOMC待ちへ

薄氷を踏むNY金、保ち合い維持で12月FOMC待ちへ

11月にはインフレヘッジの金買いの勢いが強まって1800ドル台後半へと上昇する場面もあったNY金、好調な消費動向などを原動力に米国経済が回復基調を強め株高基調も続いたことも重石となり、後半にはパウエルFRB議長の続投決定による不透明感払拭で早期利上げ観測台頭などもあって軟調な展開へ。
月末にはオミクロン株への警戒感やスタグフレーション懸念などがリスク要因となってNY金の下支え要因となった反面、パウエルFRB議長のタカ派転換によるテーパリング終了時期の前倒し見直し示唆、これに伴う早期利上げ観測再燃への警戒感などが下押し圧力に。

結果的に中期三角保ち合い上抜けに失敗したNY金は今週、下抜けトライも巻き戻し。薄くなった日足一目均衡表の雲をいったん下抜けながらも即上抜けへと切り返し。薄氷を踏むように、なんとか保ち合い状態を維持したような格好にも。

年末に向けては、今年高値から安値までの38.2%戻し(1770.1)から61.8%戻し(1827.0)近辺までの主要レンジを維持しながらFOMC待ちへ。
テーパリング終了時期を来年半ばから第1四半期末へと前倒し、来年の利上げ見通し2回を既に十分織り込み済なら、FOMC通過後も主要レンジを維持しての保ち合い継続も予想されそうです。

しかし、織り込み不十分か、もしくはそれ以上にタカ派傾斜となるようなら、保ち合いレンジ下放れとなるような展開も余儀なくされそうです。
今年6月初旬に今年高値をつけて急反落し、8月初旬には今年安値への急落局面を形成したタイミングで発生していた雲のねじれが、11月末の急落タイミングでも発生し、12月は7日から14日にかけて3回のねじれが発生。
FOMC後の急落への警戒感も、漂います。

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