トランプ関税差し止め、かと思えば判決の効力停止で市場は右往左往。29日にはリスク選好の流れが急速に進行も、その日のうちにトランプ政権の要請で巻き戻しの流れへ。
高ボラティリティ状態が続くNY金も上下動。4月から続く三角保ち合い上抜けトライには何度も失敗する形となり、揺れ動くトランプ関税の方向性、あるいは市場の思惑を反映するかのように徐々に上値も重くなってきた様子も。
そんな状況で迎える6月第1週、雇用統計までの一連の指標結果とトランプ関税関連動向などをきっかけにNY金の三角保ち合いブレイクトライも大詰めを迎える可能性も。
このまま上値の重い状況が続き、雇用統計が予想以上に堅調となるなどした場合には下方ブレイクへと向かう可能性、逆に関税絡みで状況悪化、とりわけ米中対立再燃などがあれば上方ブレイクとなる可能性も。
下方ブレイクで、さらに5月安値(3123.3)更新なら、
3509.9-3123.3.5=386.6
3366.5-386.6=2979.9
3000ドル近辺から、3000ドル割れトライへと向かう可能性も。
上方ブレイクで、さらに5月高値(3448.2)更新の場合には、
3448.2-2970.4=477.8
3123.3+477.8=3601.1
最高値更新トライから、3600ドル近辺を目指す流れとなる可能性も。
上下ブレイク後に一方的な流れとならない場合には、3200ドル付近から3400ドル付近までが、当面の下限、上限となる可能性も。
3200ドルから3400ドルの保ち合いへと移行した場合、いずれその先に上方ブレイクなら+200ドル、下方ブレイクなら-200ドル、となる可能性も。
NY金は中長期的に、3000ドル方向へと向かうか、あるいは3600ドル方向へと向かうか。
そのきっかけとなる局面が、もしかすると近づいてきているかもしれません。
スポンサーリンク
トランプ関税リスク再燃、NY金は三角保ち合い上抜けトライ(5/25)
3200ドル割れのNY金、調整継続の場合には3000ドル近辺も(5/18)
3200ドル割れか3500ドル再トライか、関税協議動向次第のNY金(5/11)