夏以降の中期上昇トレンドで5回の上昇局面と5回の調整局面を形成してきたNY金。
その5回めの調整局面は雇用統計から米大統領選、FOMCなどの重要イベントを通過した11月第2週末時点で反発の動きもあり、6回めの上昇局面形成へと向かう可能性も想定された状態から、第3週には一段安となって調整局面はさらに急拡大。
好調持続を示唆する米経済指標やインフレ指標の高止まりなども続き、追加利下げ観測は徐々に後退、今週後半にはパウエルFRB議長も追加利下げへの慎重姿勢も示唆。
下げ幅拡大で中期上昇トレンド崩れとなったNY金は6月安値(2304.7)から10月最高値(2801.8)の38.2%戻し(2611.9)でも下げ止まらず、半値戻し(2553.3)も達成。
そして9ヵ月ぶりに90日移動平均線も下抜けて一目均衡表の雲の下限でなんとか下げ止まった?可能性を残した状態に。
この半値戻し(2553.3)近辺は、今回の中期上昇トレンドにおいて3回めの上昇局面での高値圏、8月後半から9月半ばまでのレジスタンスとなった水準。
これが今回はサポートに切り替わる可能性も想定され、当面の底値となって雲の中でのゆるやかな反発局面形成へと向かう可能性も。
これがサポートとならない場合、61.8%戻し(2494.6)が次のサポート候補となり、2500ドルの大台割れをかけた攻防へ。
追加利下げ観測後退の度合いが、この流れの勢いを左右することにもなりそうです。
そして、雲の下限を割り込んで三役逆転の弱気相場入りへ。
NY金は中期トレンド的にも大きな転換点を迎えている可能性も。
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