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バイデン時代、NY金の新局面は方向感模索から

バイデン時代、NY金の新局面は方向感模索から

第46代米国大統領にバイデン氏が就任した週。
トランプ前大統領不在、この時点で正式承認された新政権の閣僚も不在、副大統領には女性初、黒人初、アジア系初のカマラ・ハリス氏など異例づくめの就任式を無事終え、バイデン新大統領はトランプ時代終了とバイデン時代に向けて、分断の時代から団結の時代を目指して始動することになります。
この週末には、ようやくイエレン次期財務長官の指名が上院財政委員会で承認され、週明け25日の上院本会議での就任採決を経て、正式に就任する見込み。これに続いてその他の閣僚についても順次承認されていくことに。人事案の審議を早急に終わらせないと、代行だらけの政権スタートとなりそうです。
2月からはトランプ前大統領の弾劾裁判も始まりそうな見込みでもあり、ハードルも高そうな1.9兆ドルの追加経済対策については時間も要することになりそうです。
市場の期待感はそこそこあっても、バイデン政権の滑り出しは順調とは言い難いものになるのかもしれません。

バイデン時代を迎えると同時に新局面を迎えつつありそうなNY金も、すんなりと方向感が確立されるような展開とはなっていません。
昨年8月以降の下落基調が5ヵ月経過した時点での上抜けトライに失敗し、バイデン大統領就任のご祝儀相場とばかりに再度今週、上抜けトライに挑みましたが、またしても失敗。
日足一目均衡表の雲の上限、20日移動平均線などに上値をしっかりと押さえられ、この週末にかけて反落となりました。

ただし、下値も200日移動平均線や52週移動平均線、そして日足一目の雲の下限などがサポートに。さらに遅行線もロウソク足とのもみ合い状態でなんとか上回る水準を維持。
2月にかけて三角保ち合いの先端部分と雲の上下限が意識されるような展開も予想されそうです。
また、NACDラインはシグナルをデッドクロスしてマイナス圏入り後に下げ渋る状態となり、方向感喪失状態に。

バイデン時代を迎えてNY金の新局面は、まずは方向感模索からスタートすることとなります。
次週のFOMCを経て、バイデン政権の滑り出しと政策動向、コロナ状況やワクチン効果の見極めなどを含め、1900ドル台再トライへ向かうのか、1800ドル割れへと向かい下落基調継続となるのか、まずはその準備フェーズにもう少し時間を要することにもなりそうです。

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