本日の金相場プラチナ相場

国内金価格・プラチナ価格とNY金相場・プラチナ相場、為替・ドル円相場のチャートとテクニカル情報を日々チェック。独自の相場観とデータ分析を元に相場動向を分析します。

ワクチン効果×緩和長期化、NY金年越し攻防ラインは引き上げ

ワクチン効果×緩和長期化、NY金年越し攻防ラインは引き上げ

ファイザーのワクチンは英国、カナダ、米国の他、中東でもバーレーンサウジアラビアで承認済となり、日本でも承認申請。実際に初回接種を受けたのは4カ国で110万人余りとの報道も。また、米国では一般接種を促すためにテレビ中継でペンス副大統領も接種を受けた様子。18日にはモデルナのワクチンも米国で緊急使用が許可され、年をまたいで一般接種が拡大していく準備は着々と進行中。

その一方で欧米その他各地でも感染拡大は止まらず、NY州での新規感染者数の過去最多更新も続き、陽性率は5%超とも。欧州でもロックダウン解除となったフランスでは夜間外出禁止は継続され、マクロン大統領も陽性反応、イタリアやドイツ、オーストリアなどではクリスマスから年初にかけてロックダウン入り。

前後してFOMCでは大規模緩和の長期継続見込みがあらためて示され、株高とともに金も買われて重要な攻防ライン、1843.2ドルを突破して一時1900ドルまで上昇。
8月最高値から11月安値までの23.6%戻しを上抜けるとともに、下降チャネルの上限ラインも突破、その下降チャネル上限ラインを上方向に平行移動した新たな抵抗線候補との攻防にも。
ただ、11月末安値を起点に一定の反発局面を形成し始めた形にはなり、現状水準38.2%戻し(1890.2)ラインを完全に上抜けることができれば、シグナルラインを上抜けたMACDラインのプラス圏入りも想定され、もう一段の強気相場状態にも。

そのためには、90日移動平均線(1902.4)と雲の下限(1907.1)、さらには次週1915.9ドルまで低下する雲の上限ラインまでの水準を突破する必要も。
しかしクリスマス・ウィークとなるなかでやや強めの抵抗帯となる可能性もあるこの水準を突破するのはやや難しそうな状況にも。
それでもこの1890ドルから1900ドル前後の水準での攻防状態のまま年越しできれば、雲の上限を超えて三役好転の強気相場の状態で2021年をスタートする可能性も。

直近7年連続上昇し、近年では上昇確率最大の1月をその状態で迎えることができれば、50%戻し(1928.2)、あるいは61.8%戻し(1966.2)が新年最初の攻防ラインとなる可能性もありそうです。

スポンサーリンク
 


1843.2ドルの鬼門?年末年始に向けたNY金の攻防ライン(12/13)
半値戻しで調整終了のNY金、戻りは23.6%-38.2%との攻防へ(12/6)
ワクチン+政権移行+ダウ3万ドルに急落のNY金、半値戻し到達(11/29)