本日の金相場プラチナ相場

国内金価格・プラチナ価格とNY金相場・プラチナ相場、為替・ドル円相場のチャートとテクニカル情報を日々チェック。独自の相場観とデータ分析を元に相場動向を分析します。

1843.2ドルの鬼門?年末年始に向けたNY金の攻防ライン

1843.2ドルの鬼門?年末年始に向けたNY金の攻防ライン

英国ではファイザー・ビオンテック連合のワクチン接種が8日からスタートし、11日には米国でも同ワクチンの緊急使用が許可。
コロナ時代のワクチン・フェーズが本格始動した12月第2週。ただし、一般全体に広く行き渡るまでには数ヵ月以上の期間が予想され、未知の副作用や効果の持続期間など不透明要因も抱えたままの見切り発車感も。米国では新規感染者数が増え続け、NY州では医療システム逼迫懸念も高まり、NY市内では14日から再びレストランでの店内飲食禁止措置を発表。
今年1月から世界中に急拡大したコロナとの戦いは年末になっても落ち着くことはなく、世界各地で戦場のメリークリスマス状態、にも陥りそうです。

ワクチン相場を先行して織り込んで水準を切り下げてきたNY金は逆に11月末に下げ止まり、12月には反発の兆しにも。しかし、この流れも現時点では限定的にとどまり、1843.2ドルのラインが当面の攻防ライン、という状態となるかもしれません。

過去最高値となった8月高値2089.2ドルから11月30日安値1767.2までの23.6%戻し=1843.2ドル。
11月9日高値1966.1ドルから11月30日安値までの38.2%戻し=1843.2ドル。

1週間前の週末4日を1840.0ドルで終えたNY金は上に行って来いとなって、この週末も1843.6ドル。
8月7日を起点とする下降チャネルの上限をわずかに超えた状態を維持し、これまでの下落基調からはいったん抜け出した可能性と、11月初旬に続いて12月初旬にも下降チャネル上限突破に失敗する可能性との攻防にも。

その攻防ラインの中心が1843.2ドル。この水準を割り込んでしまえば下降チャネル内に押し戻される形となって8月以降の下落トレンド継続へ。
1843.2ドルの攻防ライン以上を年末まで維持できれば、一目均衡表の雲の下限ラインもサポートに加わり、下値を支えられる可能性も。

反発方向には1890ドルが鬼門にも。
8月最高値から11月安値までの38.2%戻し(1890.2)と11月高値から11月安値までの61.8%戻し(1890.1)がほぼ重なり、すぐ上には雲の下限も。
しかしこのラインを超えられなくとも、1870ドル程度まで水準を切り上げて年をまたぐことができれば、雲の上限突破も可能となり、新たな流れで新年を迎える可能性も生じてきそうですが。

スポンサーリンク
 

半値戻しで調整終了のNY金、戻りは23.6%-38.2%との攻防へ(12/6)
ワクチン+政権移行+ダウ3万ドルに急落のNY金、半値戻し到達(11/29)
ワクチン相場vs感染拡大、NY金は逆三尊で我慢の展開(11/22)