3月半ば、コロナショックによる先行き不透明感が最も強まった時期。市場では全てが暴落状態となり、株も金も暴落、急騰していたパラジウムも暴落、必然的にプラチナも暴落、3月16日には17年5ヵ月ぶり安値となる562ドルを記録しました。
大底をつけた後は米株の底入れを待って反発局面を形成、1ヵ月余りかけて2月高値からの下落幅に対する半値戻し(791.5)を達成。
一時61.8%戻し付近まで上昇し、足下では38.2%戻しラインとの間で保ち合い状態に。
2月高値からは上値を切り下げ、3月安値からは下値を切り上げ、三角保ち合いも形成し、その頂点付近にも差し掛かってきました。
短期的には上昇基調の20日移動平均線に下値を支えられながらも、下落基調が続く90日移動平均線にはまだ距離を残す状態。ボリンジャーの+2シグマラインとの間で揉み合う形にもなっています。
下げ止まった一目均衡表の基準線(711.8)を大きく上回るも、転換線(777.5)とは揉み合い状態でやや下抜け。
暴落状態のロウソク足をすり抜けるように遅行線は横ばい推移でロウソク足を上抜け。
現状のロウソク足は雲の下限を超えて、雲の中に入り込み、雲の上限(804.4)との攻防状態にも入ってきました。
RSIは中立状態、MACDは1ヵ月かけてようやくプラス圏を回復も、やや失速気味にも。
流れとしては若干上方向優勢ながら、どちらに転んでもおかしくない状態にもなっています。雲の中での三角保ち合いの行方が、今後のプラチナ方向性を決める可能性もありそうです。
月末には何でもあり状態の日米欧の金融政策会合も控え、さらなる緩和策、企業支援策などの追加も見込まれ、それらを好感する形となって株も金も買われやすい展開となれば、プラチナも追随する展開となって三角保合い上方ブレイク、雲の上限上抜け、三役好転へ、そして61.8%戻しを達成し、90日移動平均線との攻防へ。
日本のゴールデン・ウイークにプラチナ急騰、そんな展開もありうるかも、しれません。
ただし、現状ではパラジウムも金も三角保ち合い状態となっていることが気になります。
パラジウムは2月後半に2700ドル台まで急騰し、3月半ばには1300ドル台まで暴落し、足下では2000ドル手前で小康状態、大きなレンジで三角保ち合いを形成。
暴落後に急騰で高値更新となった金は、1780ドル台の高値をつけた後、1660ドル台まで急反落して1700ドル半ばを回復。高値圏での小幅三角保ち合いに。
一方的な流れを形成しやすく、超高ボラティリティのパラジウムと、高値警戒感も高まる金の三角保ち合いの行方が、プラチナの方向性も大きく左右することにもなりそうです。
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