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斜行三角保ち合い下放れ、NY金はもう一段の調整も

斜行三角保ち合い下放れ、NY金はもう一段の調整も

1週間前、9日に90日移動平均乖離率が+10%を超えたNY金は14日に+12.23%まで乖離率を拡大し、一時7年半ぶり高値となる1788.8ドルまで上昇。結局15日の+10.21%まで合計4日間、90日移動平均乖離率+10%超を維持していったんピークアウト。17日には乖離率+7.22%まで急縮小、1700ドル割れへと急反落。

トランプ大統領は今週、新型コロナ感染拡大で打撃を受けている米経済の再開に向けた指針を発表し、各州が状況に応じて3段階で封鎖措置の解除を進めるべき、といった考えを示しました。一部のウイルス治療薬に対する希望や期待感の高まりなどもあり、脱コロナに向けた施策への思惑などから、市場には楽観ムードも漂い始め、週後半にかけての株価反発傾向などもNY金の調整加速を促した格好に。

中期的には3月の乱高下も含め、NY金は斜行三角保ち合いを形成、そして今週ピークアウトして保ち合い下放
反落を示唆する指標などもあり、4日間で100ドル弱もの大幅調整となりましたが、20日移動平均+2.5%乖離ライン付近に到達したばかり。
かなり行き過ぎた展開から、通常の振れ幅の上限付近に戻しただけ、の状態にも。

ただし、脱コロナに向けて経済活動再開が短期間に、急速に進行することも考え難く、紆余曲折を経て、時間をかけてゆっくりと回復施策が進行していくものとも思われます。
欧米株が近いうちに、このまま再び過去最高値更新トライへと回帰するような展開が想定し難いのと同様に、NY金の調整局面もこのまま一本調子にまだまだ続くような展開も想定できません。

それでも、3月安値から4月高値までの38.2%戻しと20日移動平均線が重なる1660ドル近辺、勢いがつけば半値戻しと20日移動平均-2.5%乖離ラインが交差する1620ドル近辺までの調整は、比較的近いうちにもあり得るかもしれません。

そして、7年半ぶり高値再更新トライへの場面も今年、まだ残されているようにも思われます。

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