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NY金が90日移動平均乖離率+10%超となった日

NY金が90日移動平均乖離率+10%超となった日

FRBが最大2兆3000億ドルの緊急資金供給プログラム導入を発表した9日、株価ととも急騰したNY金は7年半ぶり高値となる1750ドル台まで上昇。
2011年の過去最高値から2015年末安値までの76.4%戻し(1716.4)を大きく超え、逆三尊の底値からネックライン(1380.9)までの値幅の倍返し(1716.4)も達成。

そして、ほとんど超えることのない、90日移動平均乖離率+10%を超えてきました。
4月9日時点での90日移動平均は1569.7ドル、90日移動平均乖離率+11.66%

今年、90日移動平均乖離率が+10%を超えたのは2月24日(+10.30%)、欧米での新型コロナウイルス感染拡大初期の頃でダウが1000ドル急落した日以来、2度め。
昨年は、8月5日から13日連続10%超、その後も1日はさんで5日連続、更に1日おいて2日連続、9月初旬までで合計20日間。最大では8月7日の+12.88%
1470ドル台から1560ドルまで100ドル弱、水準を切り上げた時期。

それ以前では、ブレグジットへの警戒感が高まった時期、2016年2月11日から月末にかけて2日連続×3回、2月29日からは11日連続10%超。最大では3月4日の+13.38%
3月半ばまで合計19日間の10%超

さらに遡ると、過去最高値を更新した2011年夏。8月9日に+12.07%へと急騰し、以降28日連続10%超。最高は終値ベースでの過去最高値を記録した8月23日、価格が1891.9ドル、90日移動平均乖離率は+20.71%にも達していました。
この後、2日挟んで2日連続10%超となった最後の日は9月22日、価格は1808.1ドル、乖離率は+10.3%。
翌営業日、9月26日には価格が1639.8ドル、90日移動平均乖離率は-0.32%へと急落しました。

これ以前では、2011年には5月に1回(+10.48%)のみ。
過去最高値に向けて上昇の勢いを強めていた2010年には5月に1回、+10.38%。10月半ばには4日連続10%超、最大は10月15日の+10.95%。

90日移動平均乖離率+10%超は、必ずしも買われ過ぎで急反落へというパターンではなく、むしろ継続的に高止まり状態を形成するケースも過去には多く見られました。
いずれは90日移動平均の水準まで下落することも100%確実ですが・・・

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